若葉の季節


光る風の中 ふと歩みを止めた
桜散る 公園通りで

待ち焦がれたように 拡がる緑は
君を思い出させた

2人並んだ あの日のフォトグラフ
最初で最後だった

もっと 遠い場所へ 行けると信じて 僕は
優しさいくつ見逃しただろう?
あんな風に 笑ってくれた人
ほろ苦い記憶 若葉の季節

会話の隙間に 気持ちが薄れていった
二人過ごしていても...

互いに分かり合う努力 どこか空回り
淋しさにも慣れて

「さよなら」告げた 君の肩越して
青き若葉 揺れてた

まだ 時の早さ気づかず過ごした 僕ら
届かないもの魅せられていた
笑い合えた 出逢いの奇跡は
蕾のまま ただ 胸をかすめた...

「何時か 何処かで きっと 僕らは 輝くはずさ」
もう 違った夢 それそれの道...
今の僕を大人に変えたのは
君が傍に居た 若葉の季節

そして僕は また 歩き始める